
ベトナム事業部女性マネージャーによるベトナムビジネスブログ

10月3日のブログにコメントをくださった株式会社アパユアーズの植木社長。
以前このブログでも書かせていただいたことがある。
一年程前に起業支援事業の活動中にお会いして以来、
失業中も、会社が変わってからも、何かとお世話になっている。
大きな会社の経営者であり起業家であり、
そして、現在は次の起業家を育てるために
「マナビバ」という起業塾を立ち上げられている。
取締役就任のお祝いのコメントをいち早くくださり、
昨日のご自身のブログ「フリーターでも起業ができるブログ」に
私のことを書いてくださっていた。。
植木社長、温かいお言葉を本当にありがとうございます。
昨日、偶然だが私は自分のブログの
本の紹介の流れで、「ノブレスオブリージュ」について書かせていただいたが、
植木社長こそ、まさにこれを実践なさっている方だ。
私も植木社長の「人」を大事にする姿勢を私も見習いたいと思う。
週末はだいたいまとめて3.4冊の本を読む。
平日は仕事が遅いことが多いのだが、
それでも営業中の移動時間だけで、週1.2冊は読める。
そんなことをずっと続けていたら自然と本を読むのが早くなった。
この週末、また一段と早くなったような気がして
自分でも驚いた。
よく、どうやって読んでるのかとよく聞かれるが、
いわゆる速読本にあるような、
ページを画像として写し取るとか、意識を頭の後ろに集中させてなんとかとか、
そういう特殊な技術ではない。
飛ばし読みに近いかなぁ。。
大量に本を読んでいると、
ページを眺めた瞬間に、じっくり読むところと、流し読みするところが
無意識に判別できるようになってくるのだけど、
この感覚は説明するのがとても難しいので、また改めて・・

少し前、村上ファンド事件や、ホリエモンが逮捕された頃、
この手の本が本屋には溢れていた。
買ったものの、その類の議論に飽きてそのままになっていたが
時間をあけて読んだら意外と面白かった。
この本では一貫して、株式会社も証券市場も人間のためにある、
それも最大多数の人間のためにある、ということを述べられていて、
そもそも市民社会に市場原理の考え方が根付いていない日本社会に
後付けにアメリカ型の制度だけを導入したために歪みが生じた
根本的な問題点を問うている。
しかもその市民社会のごくごく当たり前の原理を無視して、
本来公正な社会をつくる責任のあるエリートたちが
こぞってループホール(抜け穴)を探している。
ファイナンス理論という仮説の話が、現実の生活を反人間的なものに
していることを指摘している。
■ヨーロッパでは株式会社に対して警戒な規制をする仕組みを
もっています。日本の無警戒は、エリートたちがこの面で知識を
発揮しようとせずに、制度の不備を突く側に回っていることによるような
気もします。
アメリカ型の最大の自由を日本に導入するには、市民社会の成熟を
前提といて、最大の規律で株式会社をコントロールする仕組みを
再構築しなければなりません。
(中略)
しかし、標準装備がないままに、厳しい規律があってようやく維持している
アメリカの自由の側面だけを無批判に受け入れてしまったのです。■いま日本では会社は株主のものだ、株主が所有者だといってますが、
法律的には所有でないことは明らかです。
(中略)
株主が提供したおカネの所有者は会社になるのであって、それは
あまりに当たり前ですね。株主は変わりに株式を取得して、
株式の所有者になるのです。これはもっとも基本的なことです。
株主が会社財産の法的な意味での所有者ではない、これが議論の
出発点です。
(中略)
「株主は株式の所有者である、ということが、なぜ会社の所有者であるという
話になるのか」■公正な証券市場があるという前提で国際会計基準を取り入れるならいいけれども、
それができていないのに中途半端に証券市場を前提とした制度がいっせいに
入ってしまいました。時価会計もそうですね。キャッシュフロー計算書もそのまま
片仮名で入ってしまいました。■たとえばある大企業の経営者が、「株主よりも従業員が大事だ」といったときに、
そこでいう株主というのは、一般の個人投資家のことを想定しているんですよね。
しかし、自分たちの経営権を正当化してくれている法人安定株主には、
頼りきっているのです。■ヨーロッパだと共同体の歴史というのがあって、上に立つ者の尊厳、
ノーブレスオブリージというものがあるでしょう。その中でも、
ジェントルマンであれ、というのは、法律以上の高度の規範意識ですね。
(中略)
伝統社会のもっているよさというものがる。欠点も多いけれどもよさもある。
そのよさをうまく使いながら企業が本来もっているミッションの実現のために
役立つ金融・資本市場のあり方を追求していくべきです。
この本の趣旨とはずれるが、
ノーブレスオブリージは、
私は「ノブレスオブリージュ」という発音で記憶しているのだが、
直訳すると、
「貴族の義務」あるいは「高貴な義務」という意味。
前職で起業支援事業をしていたときに
ある経営者さんが教えてくれた言葉だ。
持てる者はそれを他人に与える義務があり、
そうやって社会のあるべき秩序や循環が保たれていくという
ヨーロッパに古くからある考え方だ。
富める者に自発的な無私の行動を促す、明文化されない社会の心理である。
例えば、アメリカでは裕福な人物や著名人が
ボランティア活動をする事は当然とされる。
起業支援やインキュベーションも
本来そういう意識で取り組むべき類のものであって、
自ら実際に起業をし、成功し、
財産、人脈、権力のすべてを手にした人間だけができるものだから、
私のように、起業支援をビジネスとして、仕事としてやっても
それは多少のお手伝いにはなるかもしれないが、
単なる自己満足に過ぎなくて、
本当の支援にはまったくなっていないのだよと。
ビジネスを成功させるだけの豊富な資金と知恵と、
そのために有効な人脈や、人を動かす権威、実績、
その何か一つでも私が起業家たちに与えるものがあるのかと言われたとき
とてもショックだった。
だって、確かにない、のだもの。
一つも。。
だから私は事業計画を添削したりするだけの評論家みたいな
起業支援活動は辞めて、
事業会社でゼロから自分で事業を立ち上げることにした。
それがデジパでベトナム事業を始めた理由。
私の中で、「ノブレスオブリージュ」はとても好きな概念だが、
同時にこの言葉を聞くと、
まだまだ人にも社会にも「与えられる」だけの自分の存在に気づいて
ちょっと切なくなる言葉である・・・
ブログ表彰の決意表明をしたばかりだというのに、
2日ぶりの更新になってしまった。。
言い訳するようだが、一昨日から今期2Qがスタートし、
更なるベトナム事業部の発展に向けて、
その構想作りと新プロジェクトの準備に追われていた。
実はこのたび10月1日よりベトナム事業部担当役員として
取締役に就任させていただいた。
ベトナムは本当に可能性の宝庫。
こうした重役を担ってもなお、
毎日わくわくしながら仕事をさせていただけることを
本当に幸せだと思う。
皆様、ベトナムとデジパとデジパベトナムを、今後とも宜しくお願いいたします。

1つめは「組織活動であること」、
2つめは「利益追求を目的としていること」、
そして3つめは「計画的な活動であること」です。すなわち、「企業」という言葉を端的に表現すると、
「利益を追求するための計画に基づいて活動する組織」といえます。(中略)
株式公開を実現するためには「企業の成長(利益水準の拡大)を
前提とした成長シナリオを構築する必要があり、そのためには
経営戦略の構築が不可欠である、ということ、そして
株式公開を実現する過程でそれが充分に吟味されることにより、
企業として大きく飛躍する契機とすることが可能である
私の前職の会社は、日本企業を米国のナスダック市場へ上場させ、
そのキャピタルゲインを収益とするビジネスモデルだった。
日本企業が米国に上場することに違和感を持たれるかもしれないが、
一定の手続きを踏めば物理的には可能だ。
上場を目指す経営者さんとお話していると、
目的はだいたい以下の2分類になる。
■日本市場での認知度や信頼を上げ、営業活動や採用を有利にしたい
■新規事業や事業拡大のための資金調達をしたい
要するに、ネームバリューを上げるか、資金を得るか・・・
前者なら当然日本市場での上場を検討すべきだが、
純粋な資金調達だけが目的なら、
それが米国市場でも問題はないわけだ。
とにかく日本の上場準備には、
本来の事業価値とはあまり関係のないところでの調整事項が多く
費用がかかり過ぎると多くの経営者さんが嘆いていた。
事業拡大のための上場のはずが、
いつしかその準備のために多大な時間と費用を使って
疲弊していく企業も多かった。
また、上場は創業者の「夢」の要素が強くて、
現場の意識がこれについていかず、
会社の発展を目指すはずの上場準備が、
逆に社長と社員との溝をより深める結果になってしまっている例も
少なくなかった。
上場をめぐる企業と経営者と従業員の悲喜こもごも、
それでもなお株式公開という経営者にとってのある種、夢の最終形
(本当はそこからがスタートなのだけれど)を目指す人々の、
まるでドラマを見ているような仕事だった・・・・
さて、ベトナムの市場はどうなっているのかというと
以下2つの証券市場がある。
■ホーチミン証券取引所
株式指数:VN INDEX
設立2000年7月
上場会社数153社
時価総額:(1末)約2兆1,000億円
(8末)約1兆4,000億円■ハノイ証券取引所
株式指数:HA INDEX
設立:2005年3月
上場会社数142社
時価総額:(1末)約8,000億円
(8末)約4,000億円
2007年末までには合計349,000口座(うち外国人9,133口座)が開設。
特徴としては、以下のような内容があげられる。
●国内投資家比わずか0.4%(中国は人口の7%)
●個人投資家が法人投資家より多い(7:3)
●個人投資家の資金調達方法は銀行からの借入れに大きく依存
⇒市場動向や集団意識で売買する傾向が強く市場変動も激しい
●外国人投資家の数は全体の4%程度ながら、影響力が大きい
興味深いのはベトナム証券市場の上場要件。
【公開条件】
■ホーチミン証券取引所
払込資本80億ドン(=約500万$)以上
かつ直近2期黒字
■ハノイ証券取引所
払込資本10億ドン(=約60万$)以上
かつ直近1期黒字【株式公開費用】
相場として約1.6億ドン(=約1万$)【会計監査費用】
相場として約1.6億ドン(=約1万$)【上場維持費用】
設備代:年間約2億ドン(=約1.3万$)
上場費:年間約2億ドン(=約1.3万$)
預託費:2ドン/10株・月
振込費:5ドン/10株・1回の振込
安っ・・・・・
ベトナム株価の暴落も6月以降上昇。
ベトナムは上場企業は300社しかないのに
証券会社の数が、2006年から2008年にかけて
なんと15社から80社にも増えてるそうだ。
ベトナム経済とベトナム事業部の未来は
毎日がドラマチックで本当に面白い。
今日は月末恒例の納会。
とても小さくて個人的な話題で申し訳ないのだけれど、
社内のブログ表彰で、「ベトナムに架ける橋」が表彰された。
表彰理由は、「更新頻度が多いから」(笑)。
どんなに仕事が遅くなっても、
一人でも多くの方にベトナムの可能性を伝えたくて、
毎日一生懸命書いていたから
とても嬉しかった。
これからもがんばってほぼ毎営業日、
ベトナムの話題を中心に情報提供していきたい。
オフショア開発の専門誌があるのをご存知だろうか。
社内の他事業部のメンバーが見付けてくれて購入した。

2008年3月29日発売
オフショア開発PRESS編集部 著
B5判/160ページ
定価1,974円(本体1,880円)
ISBN 978-4-7741-3443-7
<目次>
特集1
オフショア開発を成功に導くキーファクター
1章:オフショア開発今日からできる現場視点のプロセス改善
2章:オフショア開発の難しさはどこにある
3章:オフショア開発の傾向と対策
4章:オフショア開発で生きるUML
特集2
オフショア開発最新現地事情―中国,ベトナム,インド
1章:中国オフショア開発最新事情
2章:ベトナムオフショア開発最新事情
3章:インドオフショア開発最新事情
特集3
オフショア開発のためのマネジメントスキル
1章:多様性マネジメントを始めよう
2章:グローバル時代の異文化コミュニケーションマネジメント
一般記事
組込み開発も中国が熱い
妥協しないモノ造りは妥協しないヒト造り
中国工場に学ぶオフショアの極意
沖縄ニアショア開発とPM教習所
成功する日本語研修のモデルケース
巻末記事
異業種に学ぶオフショア開発
特集1では、オフショア開発で陥りやすい問題にフォーカスして
現場ですぐに使えるテクニックを紹介。
特集2では、オフショア開発最新現地事情として、
オフショア開発先として注目されている中国、ベトナム、インドの
最新事情を紹介。
そして特集3では、初めて外国人のいるプロジェクトを任された場合を想定し
基本的な異文化マネジメントスキルをまとめている。
かなり専門性の高い雑誌で、情報量も多く、
一体どこの会社が発行しているのだろうかと思ったら、
発行元は株式会社技術評論社、
そして編集協力に、アイコーチの幸地司さんのお名前があった。
幸地司さんは、以前ご紹介したオフショア開発専門のメールマガジンを
発行していて、弊社も取材先として取り上げていただき
何度もメールでやり取りをさせていただいた方だ。
幸地司さんはオフショア開発のスペシャリストで、
セミナーやメルマガや、そしてこの雑誌など様々なツールを通して
オフショア開発の活用法やメリットを伝えていらっしゃるようだ。
日本の労働力不足が深刻になる中で、
これからオフショア開発市場は間違いなく伸びていくだろう。
まだオフショア開発を経験したことのない、
またはオフショア開発に関してまったく知識のないIT企業も多いと思うが、
それではこの先立ち行かなくなることが確実視される。
私の発信する情報などまだまだ取るに足りない微力なものだが、
ベトナムと毎日身近に仕事をしている私の目から見た現実と将来性を、
まずはこの小さなブログの中から惜しみなく発信していきたいと思う。
以上、表彰の言葉に変えまして(笑)。

稲盛和夫(いなもり・かずお)
1932年、鹿児島市に生まれ。鹿児島大学工学部を卒業。
59年、京都セラミツク株式会社(現京セラ)を設立。
社長、 会長を経て、97年より名誉会長を務める。
84年には第二電電(現KDDI)を設立、会長に就任。
2001年より最高顧問。
このほか、84年に稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。
毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった方々を顕彰している。
また、若手経営者のための経営塾「盛和塾」の塾長として、
経営者の育成に心血を注ぐ。
稲盛氏は京セラとKDDIの前身である第二電電を創業し
日本を代表する大企業にまで成長させた。
両社はいまでも高収益をあげ、発展を続けているが、その経営を
ささえているのが、「アメーバ経営」と呼ばれる、確固たる経営哲学と
精緻な部門採算管理をベースとした経営手法である。
●経営における判断は、世間でいう筋の通ったこと、つまり
「人間として何が正しいのか」ということにもとづいて
おこなわなければならないということに気づいた。 (中略)
両親や祖父母から、子供のこと叱られながら教わった
「人間として、やっていいこと、悪いこと」という、
ベーシックな基準で判断していこうと思った。●「売上を最大に、経費を最小にする」 (中略)
「そんなことあたりまえでしょう」と言う人が必ずいる。
だが、この原則こそ、世間の常識を超えた、 経営の神髄といえるものである。●私は創業当初から、「お客様が値段を決める」という
市場価格を前提として経営をおこなってきた。
したがって、原価を積み上げて製品の売値を決めていくのではなくて、
まず市場価格ありきと考え、その価格で十分な利益があがるように
徹底的にコストダウンするようにしてきた。
つまり、「原価+利益=売値」という考え方ではなく、
「売値-原価=利益」であると考えて、売上最大、経費最小に
徹底するよう経営してきた。●経営トップは「なぜこの事業をするのか」という事業の意義や目的を
明らかにし、それを各部門のリーダーに対して日頃から十分に
伝えていかなければならない。
(中略)
経営とは日々の判断が集積したものであり、その結果が実績となって
現れるものである。したがって、リーダーは得に正しい判断を
要求されるのだが、そのためには「人間として何が正しいか」という
普遍的なフィロソフィを持つように普段より努力しておかなければならない。
私は、尊敬する経営者はと問われたら
稲盛和夫と、スティーブ・ジョブズと、母親と答える。
以前ブログにも書いたが、ヤマト運輸の小倉昌夫にしても、
本田宗一郎にしても、
偉大な経営者は、いつだってあまりにもプリミティブで、
あまりにも実直だ。
中でも稲盛氏の書籍を読んでいると私はいつも不思議な感覚に襲われる。
それは真意を疑うほどに謙虚で、
畏怖を感じるほどに精錬されていて、
「経営」というある種もっとも俗世的な世界に身を置きながら
人はここまで高潔に自らの魂を磨き続けることができるのかという
驚きと感銘。
何か素晴らしい芸術作品に触れたときのような気持ちに
似ているかもしれない・・・
以前の私は、ビジョンの共有とか、
人間として何が正しいのかとか、
そういう実態のない話があまり好きではなかった。
でも経験を重ねるほどにはっきりと見える法則がある。
本当に必要なものはシンプルだ。
組織を形づくる「人」、その個々の「考え方」に基づく「判断の集積」、
それがそのまま事業の「結果」になる。
個人の能力=結果にならないところが会社組織の難しく、
面白いところだと思う。
これらの変数が大きければ大きいほど、
その組織が生み出す結果は無限に大きくすることができると
今、私は断言できる。